タツケプロジェクト其のニ

プロトタイプは反物、洋服生地、
色々な素材で作っていただきました。カタチも色々。

それをご縁のあった9人の方に、お好きなカタチをお選びいただき、はいて生活していただき、ご意見をいただきました。

一番鳥肌がたったのは、9人一斉に10枚のプロトタイプのタツケを見てご試着いただき、このタツケがはきたい方!というように挙手をして選んでいったのですが…
一人も被らずにタツケが決まっていったこと。

満場一致でピタリと持ち主とタツケが当てはまったのです。
これには本当に驚きました。

でも、モノにも意思がある。といいます。
あるべきものがあるべき場所へ。
それだけのことで、本当は至極自然なこと。
驚くべきことではないのかもしれません。

このように、9人の手に渡ったタツケ。
はいて生活いただいた皆さまからも

履き心地の良さ、オンリーワンの嬉しさ、
想いを共感して所有することの気持ち良さ。

など、とても嬉しい感想をいただき、
それは私や作り手さんの大きな励みになりました。
その節は、皆さま本当にありがとうございました✨

そして、実際に作ってみていただいたことで、
反物で作ることに意味があるという確信を持ちました。

それが春の始まりのことでした

タツケプロジェクト 其の一

私はどうしてもこだわりたかったのです。

着心地がよく、気持ちが上がり、身体も整い、
洋服ではない、日本人の智慧が生きた衣。

(言葉がないので和服現代版といえばいいのかな)

♦︎反物という特性をいかしたい
♦︎ハギレがでてほしくない
♦︎ゴムをつかいたくない
♦︎着物リメイクのイメージを超えるかっこよさがほしい

それを、着られなくなったお着物を解いた反物で作りたい!!と。

そんな時に出逢ったのが『タツケ』です。
タツケは昔の日本人の作業着で反物から作られています。

想いを重ねて、冬から現実に動き出し、
素晴らしいご縁に導かれて、
この夏、何本かのタツケが出来上がってきました。

履き心地、かっこよさ、作り手さんの想い

どれをとっても、最初に想い描いていた以上のものが出来上がってきて…嬉しいという言葉では足りません。

作り手さんとのやりとりが本当に心地良く、
想いを共有できるので、
反物の使い方、ハギレの使い方、ヨゴレの生かし方
何を聞いても感動しています。
また、反物を最大限に生かすこと
(汚れているところも生かしてくださる)
を第一に考えてくださるので、
結果として、同じものが一つもない。
その過程がまた本当に美しいなぁと思うのです。

もう少し思案を重ねて、秋には皆さまへお披露目させていただけるように、準備を進めております。

私の思うタツケの良さは、
一つとして同じものがないタツケと、
同じく世界に一人しかいないあなたと、
ぴったりの出逢いがあるということの感動です。
ぜひ、たくさんの方に体験していただきたいなぁ。

また進捗をこちらにてお知らせさせていただきます!
どうぞよろしくお願い致します✨